週末はテレビで「エクソシスト ディレクターカット」劇場でラッセルクロウ主演の「ヴァチカンのエクソシスト」を観ます。
両作品とも、観る前の印象、一般的に言われるオカルト映画の要素は、自分はさほど感じません。
エクソシスト 悪魔、邪悪な精神を信仰によって取り除く事の出来る神父は、ヴァチカンの中でも上位の専門家です。旧作のエクソシストでも、二人の神父はとても敬虔なクリスチャンであり、その映像からオカルト、怪奇現象ばかり話題になるのは、製作者、原作者の意図に反するのではと思われます。
そして、この新作が実話と聞き、認識を新たに観ると、この教皇から直接任命を受けたラッセルクロウ演じる神父は冗談好きで、ウイスキーを好み、ヴェスパのバイクでローマ市内を移動する、とても親しみ易い人柄だったそうです。
両作品とも、悪魔祓いをする過程で自分自身の内面に潜む悪と戦い、過去の罪を告白し、神に許しを得て、悪魔に立ち向かうのですが、ラッセルクロウのセリフの中に、「懺悔を怠りなくすることで、悪に立ち向かう事が出来る。悪は弱みにつけこんで人間に入り込む」というのが印象的で大きな哲学があります。
人類が常に宗教に依存する大きなテーマを観ました。
期待せず観た分、大きな感銘を受けた作品です。今年のベスト10に入れたい1本です。 ☆☆☆★
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高島 (日曜日, 30 7月 2023 17:33)
ラッセルクロウ、久しぶりの主演作ですね。けっこうな貫禄です。
今年のベスト作品ですか。これは見なくては。