0.5のおとこ　松田龍平　西野七瀬

とってもいいドラマを観ました。

最近は２．５世帯住宅という住宅商品があるようで、親子２世代と義理の親、親せきにいるかもしれない単身者も一緒に住めるというものです。確かに単身者の受け入れには一案と思われます。

 

でも、このドラマは中年で仕事を辞めて引きこもりになってしまった、息子、二世帯の家族にとっては叔父にあたる、厄介者を松田龍平さんが演じています。

毎日、自分の部屋でゲームをし、その腕前はプロ級でやさしい両親は常に食事を用意してくれます。

 

６人いる家族が怪我をして、その厄介者にも幼稚園児の送り迎えの手伝いをする所から、物語はゆっくり展開し、ドキドキはないのですが、いい感じで進んでいきます。

 

ご本人には迷惑な声かもしれませんが、どうしても松田龍平作品を観る時、松田優作作品と関連づけてしまいます。顔が似ているのももちろんですが、目つき、所作は龍平、翔太以外には連想不可な優作っぽさがあり、ファンにはたまらないものがあります。

そういう意味で、この作品は「家族ゲーム」の雰囲気、テンポ、そして優作味があり、とても楽しめました。

そこへ、「蘇る金狼」で優作を虜にした令嬢だった風吹ジュンさんが、龍平の母親になっており、これは製作者にも意図があったと思われます。

風吹ジュンさんとは真反対の、西野七瀬さん演じる保育士のヒロインも魅力的です。

 

こんなドラマこそ続編、映画化をお願いしたいのです。