ダーティハリーが早稲田松竹で上映されています。
しかもディスクではなく、フイルム上映という事で、これは最後かもしれません。
早稲田松竹劇場も都内では数少ない名画座館で、こちらで興味のある作品の上映があれば、出来るだけ観ておきたいと注意しています。
ダーティハリー1作目は「ゴッドファーザー」よりも前に作られた作品のはずなので、すでに50年以上前の作品ですが、あらゆる刑事もの、犯罪アクション映画、テレビ作品に下敷きにされている古典的作品になりました。
最近では二宮和也さん主演の「マイファミリー」でも誘拐犯人が身代金受け渡しに、場所を次々に変更し、受け渡し人が警察を連れていないか、単独であるかを確かめる方法は、この映画が最初です。
とにもかくにも、ストーリー運び、カメラワークが素晴らしく、映画学校の教材にこれほどぴったりのお手本はないと思われます。
監督、撮影、編集も後世に多くの名作を残す、スタッフが手掛けており、言うまでもなくイーストウッドの代表作ですが、名監督ドン・シーゲルの下で、劇中の自殺志願者をハリー刑事が救いあげる場面は、監督に初挑戦しているのは周知の事実で、今となってはアカデミー賞監督の貫禄もうなづける処です。 ☆☆☆☆
早稲田松竹さんは、コロナ対策の中、劇場を運営され、朝から指定席入れ替え制の上映のチケットを手売りで、座席表に手書きで販売した席を書き込んでおり、30人もいない客席でしたが、スタッフは5人で大変なご苦労だとは思いますが、これが昭和映画文化の継承だと楽しみにしているファンも大勢います。
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前島 (火曜日, 31 5月 2022 21:44)
このポスターいいですねえ。
古い映画のポスターは、この様に上映期間が終了したら、どこかで保管しているんでしょうか?それとも早稲田松竹や、文芸坐の様な映画館なら、独自の倉庫があるんですか?
田中 (火曜日, 31 5月 2022 22:30)
ダーティーハリーが作られたのは半世紀も前ですか。クリントイーストウッドが、いかに長く第一線で、活躍しているかを考えると驚異的です。
宮沢 (水曜日, 01 6月 2022 10:23)
この早稲田松竹っていう看板がいいです。
たしか警視庁OBの方が支配人をされている劇場ですよね。
吉岡 (木曜日, 02 6月 2022 07:30)
映画の終盤、バスジャックの電話が市庁室に入った時、ハリーがいつまでこいつを野放しにするんですか!早くぶっ放すべきです!って場面が好きです。観客の気持ちが主人公と一体化してクライマックスへ、バスと一緒に運ばれる演出が、冴えてます。