ゴッドファーザー公開1972年から、50周年の特別上映会は、映画座席にしてはめずらしく、予約受付から5分で各作品売り切れになりました。
最終日の3作目は「マイケルの最期」と題して、特別に編集された新ヴァージョン初公開とあり、予約開始10分前からパソコン操作し、貴重な上映会に行って参りました。
あまり、3作品の中では他の2作品が映画史ベスト10に名を連ねているため、この3作目が1番いいという人は少ないのですが、劇場で見るのは1984年以来、videoでは数回見ていますが、これもなかなかの秀作です。上映後には拍手喝采でした。
アカデミー作品賞候補にもなっている本作は同年に「グッドフェローズ」「ゴースト」「ダンスウィズウルブス」などが並んだ年でしたが、総合的に映画の面白さでは、この作品がベストと言っても全く遜色ありません。
特に、主役のマイケルは自分がしてきた過ちを懺悔し、ファミリーを甥に引き渡し、家族を失い、静かに世を去るその様は、見る側の年齢によっても違う思い入れを馳せます。おそらく製作側のコッポラの制作意図も3作品の作った当時の年齢で伝えたいメッセージが変わっており、今回の特別編集はさらに、ストーリーがわかりやすく、なぜイタリア系マフィアがバチカンに絡んでいったのか、明確になっており、最後も仰々しさが取れ、すっきりした終わり方をしています。
1972年に新宿プラザに家族で観に行き、劇場でチケットが満席で買えずにその半年後に三番館で観たのを思い出します。2作目は友人のお父さんに有楽座に連れて行ってもらいました。20年前の30周年はハワイの劇場で大きなスクリーンで見たことも憶えています。
トマトソースのイタリア料理が食べたくなります。 ☆☆☆☆
コメントをお書きください
前島 (月曜日, 28 2月 2022 18:05)
そんな上映会があったのですね。
あんまり宣伝してなかったのに、すぐに完売という事は、根強い人気ですね。
3本DVDでゆっくり観たいと思います。
吉岡 (火曜日, 01 3月 2022 16:41)
パート3ではアンディーガルシアが抜群にいいですよね。ソニーぽい気質がだんだんマイケルの冷静さを身につけていく、過程がうまい演出だと思いました。
遠山 (火曜日, 01 3月 2022 16:43)
アンディーガルシアは、確かアカデミー賞候補でしたよね。パート3が無冠なのは確かにほかの2作と比べて意外です。
三木 (火曜日, 08 3月 2022 14:16)
コッポラ監督は、この3部作と地獄の黙示録で一生いい暮らしをしているかと思えば、そうでもないと聞きます。稼いだお金を全て次の映画につぎ込み、挑戦し続けるからこそ、シリーズがぶれなくゴッドファーザー独特の映像を30年にもわたって、保持出来たのかとも思います。