おもちゃ

車を売るなら年末、出来れば１１月頃が高く売れるんだそうです。確かに、昨年１１月に家まで来られて引き取られた前車はその４日後に売れていました。そこから、車のない生活も少しはいいかと、欲しい車を希望価格で手に入れようと欲張ったところ、１月は車を買う人が多い月、そして昨今の半導体、部品調達不足も手伝って、名古屋、札幌、足立、そして最後にたどり着いた幕張でやや予算オーバーのあげく、希望の中古車を購入しました。

免許をとったばかりの２０代のころ、日産のディーラーから親が車を買った事はありましたが、ディーラーに直接お金を払って、納車するのは初めてです。しかも、ここはイギリス王室ご用達のディーラーです。

電車を２時間近く乗り継いで歩いて行くと、玄関外で女性が出迎え、個室に通されます。ガラス、鏡の多い部屋の机にはMr.Chibaと書かれた札と、車名の入った車のマスコットのギフト、重厚なマニュアルが置いてあります。

そして、座ったガラス戸の向こうにはこれから自分ものになる車が、ピカピカの状態でこれも鏡部屋に入っていますが、ここは車庫ではなく２階の会議室です。

セールス担当、マネージャー、整備責任者、サービス担当の４人から挨拶があり、車の内外で説明を受けます。

最後は車の色に合わせてアレンジした花束までいただきます。

ウイリアム王子や、チャールズ皇太子もこんな風に車を受け取ったのでしょうか？？

値段の交渉が終わると、ポンと鍵を渡されるアメリカ式も好きですが、それこそ王様のような気分を味わい、気持ちが沈むわけがありません。でも、これに慣れてはいけません。

家に帰り、電話帳のように分厚いマニュアルを読んでいると、セールス担当から電話があり、

「ご不明な点はございませんでしょうか？安全な運転をお楽しみください。」と締めくくられました。

至れり尽くせり！