マトリックス Resurrections

マトリックスを正確に分析できる人は少ないはずです。難解な映画を好きなファンもたくさんいます。

この4作目は好きな部類の難解さがあり、1作目をなぞる様な展開のとおりに、その哲学的要素も1作目をオマージュされている作りになっています。

 

もう20年前になる1作目を観た時には、人間の原点回帰が主題と思っていましたが、この新作を観る前に再度見直し、そしてこの新作を見るとこれは聖書だと改めて解釈しました。

主役のキアヌ・リーヴスはキリスト、それを誘因するヨハネ、そしてヒロインは母でもあるマリア、この救世主を巡る物語、そしてその人類の起源が現代の社会にも通づるヒーロー待望論ではないのかと、分析します。

 

でも、そこに今回は前世輪廻に対するロマン、映画に対するパロディも入っており、笑ってもイイ、泣いてもいい、やはり感嘆の念しかありません。

 

Resurrectionsは聖書では復活ですが、これは1作目の復興版ともとれました。

難解な映画が好きな方におすすめですが、マトリックス1作目を観てからこれを観る事も必須です。☆☆☆★

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コメント: 4
  • #1

    武内 (火曜日, 21 12月 2021 22:18)

    マトリックスは、3作見たのですが、アクションを追いかけて楽しんでました。
    でも誰と誰が何のために戦ってるのか、わからない!

  • #2

    チバ (水曜日, 22 12月 2021 10:57)

    武内さん、お元気でしたか?どうされているかと思ってました。
    誰と誰が戦っているかは、人類と人類の葛藤で、一見善悪に見える主役と悪役は同一体内の組織なのではと思うのですよ。

  • #3

    君塚 (水曜日, 22 12月 2021 12:46)

    ネオはキアヌリーブスにピッタリの役です。ちょっとキリストに見えなくもないし、オタクっぽさも、家族のない孤独と、それを欲する目つきも実生活と重なります。

  • #4

    ミシマ (木曜日, 23 12月 2021 15:11)

    見てきました!
    20年経っても同じ役者がヒーロー、ヒロインで壮大なラブストーリーを演じるのは珍しいです。この後ウエストサイドストーリーが控えていますが、ハリウッドが懐古、復興主義になっています。