NHKBSで「燃える闘魂 ラストスタンド」というリハビリに励むアントニオ猪木さんのドキュメンタリーが放映されました。
モハメッドアリ、長嶋茂雄さん、そして猪木さんも絶望的な病状からのリハビリを行いながら、あえてその姿をファンに見せようとします。
番組の中でナレーションを務めた、古舘伊知郎さんがうまい解説をしていて、
「アントニオ猪木さんは、常に猪木をみせようとして、病院のベッドであろうが、国会であろうが、リングの上と同じイノキを見せなきゃいけない癖がついてしまっている。」
モハメッドアリも、長嶋さんもオリンピック開会式にトーチを持って雄姿を見せる理由、堂々とファンの前に立てるわけは同じだと思います。
我々凡人も、それなりに対面で見せる自分を作って見せるのは同じかもしれません。ただ、自分の弱った姿、衰えは普通の弱い人間はみせたくないはずです。
この番組の中では、猪木さんの成り立ちを紹介し、藤原喜明さん、現役の棚橋弘至さん、青木選手もコメントを出しており、猪木さん自身、特異な才能の持ち主ではありますが、この弟子たち、猪木さんを取り巻くメディア、ファン、そして家族にも恵まれた人だなあとつくづく思います。
特に、藤波辰爾さんに至っては、どこまでもイノキさんがメインイベンターであり続けるために、右肩であり続けたその姿勢にイノキさんよりも、感銘を受け、世代的な魅力を感じました。
藤波さん、長州さん、前田さんがいたから猪木さんが耀き続ける、この世代の特徴は政治の世界、会社でも共通するものがあります。
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林田 (月曜日, 29 11月 2021 17:23)
猪木さんの、病床からの姿は衝撃でした。いつまでもリング上のイメージが消えないものです。古舘さんいい事言いますね。
横田 (火曜日, 30 11月 2021 21:35)
スーツ着たまま、猪木さんは藤波さんにビンタしてるんですね。藤波さんの倒れ方から想像すると、かなり力が入ってます。こんなことする人、それを受ける人も今後はなかなか出ないと思います。