NHKBSのドラマ「小吉の女房」を見ていると、子供の頃夢中になった、大河ドラマ「勝海舟」と比較して、勝海舟を小説でも読んでみます。
幕臣という役人の立場でありながら、坂本龍馬や西郷隆盛、長州藩、会津藩の獅子達とも、交流があり、海軍をつくる仕事を進めながら、自身の気持ちに正直に生きた偉人として、勝海舟は多くの歴史ファンがいますが、意外とその歴史本は少なく、司馬遼太郎の小説でも複数の作品に登場するのですが、一人の一生を書いたものは、子保沢 寛という方の8巻にもわたる、長編しかありません。
この作者は実際に勝海舟に会って、話を聞いて自叙伝を書いているので、歴史ドキュメントとしては適う筈もないというところです。
8巻も読む自信、体力もないので、好きな箇所だけ読もうと、第一巻、麟太郎が結婚し、父、小吉のエピソードが記された部分を楽しみました。
毎日、剣道に励み、蘭学、英語に明け暮れる麟太郎の生活と、自分は学がないけれども、息子を支える、少しやさぐれた、父は期待をかけ過ぎずに、自分の背中、生き様をみせる、他人には説明のむずかしい、理想の父親像です。
子供の頃、夢中になった大河ドラマは渡哲也さん主演、倉本聰さん脚本による話題作でしたが、二人とも降板され、幻の名作です。ぜひ、倉本聰さんには、この勝海舟を再度ドラマ化してほしいものです。
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荒木 (月曜日, 24 5月 2021 16:59)
渡哲也さんの勝麟太郎、確か10話まででしたね。大都会でも恋人役だった丘みつ子さんが、お民役だったんですね。
ミシマ (月曜日, 24 5月 2021 21:30)
渡哲也さんの勝海舟、お父さん役は尾上松緑でした。傘の開き方がカッコよかったのを覚えています。萩原健一さんも出演してました。
高橋 (火曜日, 25 5月 2021 21:22)
勝海舟の歴史本があるんですね。司馬遼太郎の花神の中のイメージが強かったのですが、麟太郎や小吉の部分も読んでみたいです。
古平 (水曜日, 26 5月 2021 12:04)
夜明け前という感じの、維新前の雰囲気は日本史の人気のある部分です。立場上は保守の勝麟太郎が、革新的考えを持ちながら、わきまえて行動する様は、その後のエリートと言われる社会人に受け継がれてると思いますね。