007は二度死ぬ

WowWowにてショーンコネリー007特集を観ます。この5作目は日本が舞台になっており、実際の撮影も日本全国で行われています。

 

よく、ハリウッド映画で日本が舞台だったり、日本人が登場すると、フジヤマ、芸者、サムライ、相撲、すき焼きの世界になりがちで、日本人にとっては不愉快になることもありますが、この映画も序盤そんな思いをしながら観た人もいるだろうな、と感じます。

 

しかし、そこはさすがに、製作の度に世界が注目する007映画、1967年当時はまだ原作者のイアンフレミングも存命であり、東京オリンピック後で、日本の経済、技術が世界中に注目されていた、発展期です。日本、東京のいいところを撮っていただき、感謝すべきだと、映画の後半頃には見入ってしまいました。丹波哲郎さん、浜美枝さんももの凄い重圧の中、堂々たるものです。

 

面白いと思うのは、007映画はイアンフレミング氏がとても文学的な表現を使うので、邦題を考える方も苦労されたと思いますが、「ロシアより愛をこめて」や「死ぬのは奴らだ」などいい題名がつけられています。しかし、英語がlive生きるという語が多いのに対し、日本題は死という言葉になることです。映画が興行的に成功するには生という字よりも死の方がエンターテインメント的にはインパクトが強いのでしょうか。

 

007映画は毎回、出だしも素晴らしいのですが、次回作に続くニュアンスを残す終わり方も好きです。

この映画もEND of her majestyと出て、あくまでもイギリス王女の下でのスパイ活動であることをカッコよくみせてくれました。   ☆☆☆★

 

最新作No Time to Die 早く観たいものです。 

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コメント: 5
  • #1

    立花 (日曜日, 31 1月 2021 13:04)

    NO TIME TO DIEもう一年以上公開が延びてます。このまま配信での公開なんて事だけは勘弁してほしいです。

  • #2

    川野 (日曜日, 31 1月 2021 13:31)

    この映画ロードショーで観ました。もう50年以上前です。今見ると別世界の様な東京の景色でしたが、当時はスクリーンに映った東京にあそこだ、ここだと興奮したのを思い出します。

  • #3

    勝田 (月曜日, 01 2月 2021 06:18)

    ショーンコネリーも丹波哲郎さん、プロデューサーのブロッコリさんも亡くなりました。
    現在も007シリーズは製作され、常に世界中で大ヒットします。原作者、相続者の財産は無限です。

  • #4

    toya (月曜日, 01 2月 2021 06:20)

    勝っちゃん、何言いたいの??

  • #5

    常田 (月曜日, 01 2月 2021 09:34)

    ショーンコネリーは、この映画で東京に来た時相当疲れていたそうで、それが当時毎日報道されてました。その最後の東京の記者会見でバンド役の降板とカツラ愛用を発表して大ニュースになりました。