チロルの挽歌 

年末にNHKBS放送で、高倉健さん主演ドラマを録画していました。

山田太一さん脚本で、3時間のドラマですが、これには驚きました。

健さん初めてのNHKドラマとあり、スタッフも全力で取り組んだ感があり、大原麗子さん始め、河原崎長一郎さん、金子信雄さん、阿部寛さんまでテレビドラマのスケールを越えて、映画以上です。

 

この作品なら健さんが、全盛期ともいえる90年代に映画のオファーの中から、出演したのも納得です。

ストーリーは北海道炭鉱の町だった、人口が減りつつある場所に、鉄道会社の技術屋がサービス業である、リゾート開発を担当して赴任する、健さんにはふさわしくない役どころですが、そこに不倫の末に家出した大原麗子さんが、不倫相手と一緒に住んでいる、山田太一脚本でなければ、あり得ない話が、現実の様なスリルで展開し、自分の生き方を反省しながら、前へ進もうとする、健さんらしさがファン心理を高揚させられました。

なぜ、これを見逃していたかと、あるいは今まだ健さんの見ていない新作を見られたようで、幸せな年末になりました。

 

ウィキペディアによれば、この作品92年の芸術大賞受賞作品であり、大原麗子さん自身が「生涯のベスト作品」と語っており、孤独に亡くなった部屋のビデオデッキにこのテープが入っていたそうです。

 

やっぱり健さん、いいです!!

 

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コメント: 3
  • #1

    吉田 (木曜日, 31 12月 2020 16:18)

    健さんが、大原麗子さんを線路から見上げている場面ですか?足が長くて立姿がカッコいいです。

  • #2

    吉田 (土曜日, 02 1月 2021 10:54)

    高倉健さんが、NHKのドラマに出演されていたのは知りませんでした。しかも大原麗子さんも一緒に、山田太一さんの脚本とあれば、面白そうです。DVD探します。

  • #3

    河田 (日曜日, 03 1月 2021 12:09)

    山田作品だと、エンディングはキャスト全員が一斉に会してのやり取りが、恒例です。この作品も例外ではなかったです。
    この終盤の杉浦さんの演技、秀逸でした。