「地獄の黙示録」ファイナルカットの公開で5回目の挑戦です。音、画像、も4Kになり10分ほどフランス人の女性が登場する場面が追加されると、今回は寝ないように体調を整えて臨みます。
何度見ても、冒頭のドアーズの曲をバックにヘリコプターの音が劇場の左右に流れていくタイトルは映像美を感じます。ロバートデュバルのワレキューレにのっての攻撃も実際にヘリコプターを用意し、実弾を放ち、爆破も本物で、もう2度と同じものは撮れない筈です。
座り直して、後半に進むと、やはり寝てしまいました。コッポラ監督すみません。ただ、今回は少しだけこの映画の原作「闇の奥」を判りかけた気もします。主役の大佐はカンボジア王国を作り上げたアメリカ軍を裏切った、マーロンブランドを処刑した事により、自分自身がブランドーに生まれ変わる恐怖を感じたのでは?との解釈をしました。
いずれにせよ、映像美、映画の技術としては最高峰のこの映画を部分的に眠くさせるのは、マーロンブランドに好きにさせてしまったの事によるのは、間違いない筈です。当初はポールニューマン、スティーブマックイーン、ロバートレッドフォードなども候補に挙がっていたそうで、皆断ったそうです。こんなゴタゴタを含めて、この映画のファンは40年経ってもまだ、このコロナ現象の中、満席の劇場でした。 ☆☆☆★
人が多かったのは、「地獄の黙示録」の館内だけで、普段大行列の伊勢丹の駐車場には誰もおらず、新宿西口のレストラン街も閑散としています。
黙示録とは「神様が人間に伝える事」「未来に起こり得る、壊滅的な災害」と聖書にあります。戦争はこれにあたるのでしょうが、今現在の感染症流行もまさに、神様が人類へ警告を与えていると宗教的な思いも持ってしまう人には、絶好のタイミングでのリバイバル上映でした。
自分なりに、黙示録を意識したうえで、どうすればいいのか、単に政府の言う通り、家に居るのも、自治体、会社、学校を批判する人も多くいますが、結局は自分を強く持ち、出来る予防対策を怠らず、免疫力を高めてウィルスを撃退している感染者の方が多いという事実を信じて努力をするしかないと、「地獄の黙示録」を見た後に思うのです。
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真島 (日曜日, 01 3月 2020 19:32)
新宿西口のレストラン街がこんな状態なのは、平日でも見た事がありません。
総理大臣が、全国に向けて、国民に協力を求めて、すぐにこうなっちゃう日本人は、やっぱり扱い易い真面目な国民なんです。
菅田 (日曜日, 01 3月 2020 21:19)
神が人間に伝える事、ですか。確かにお金、欲にかられて資本を求め過ぎの人間は少し、地球上の他の生物、自然と共同生活をしていることを忘れた結果が、災難につながっているのかもしれません。神様が存在するなら寛大にこのコロナの脅威を緩めてほしいものです。
東山 (月曜日, 02 3月 2020 12:46)
黙示録の意味を知りませんでした。神からの言葉なのですね。そうすると、カーツ大佐が呟いていた、観客を眠くさせる詩も神からのお告げなら理解不能でも、説明がつきそうです。
鹿山 (月曜日, 02 3月 2020 16:59)
地獄の黙示録の配役が随分難航したのは、憶えています。脚本も書いていたコッポラ監督は俳優によって役柄の個性を変えることは妥協出来なかったはずです。でも撮影が始まったら、やっぱりブランドに遠慮しちゃったという、結果でしょうか。