ハワイで最初に勤務したのが、オアフ島ほぼ最西端にあるマカハリゾートでした。
東京で辞令をいただき、初の海外、しかもハワイとあって飛んで行きました。リゾートのコテージに居住し、ホテルのレストランで食事をし、勤務が終わればプールに飛び込み、ゴルフをして、テニスのコーチにレッスンを受けたり、夢のような毎日です。
しかし、このリゾートはワイキキから100キロ以上の遠さが常に災いし、ワイキキのホテルの様な価格調整が出来ずに、ホテルもゴルフも料金を低くしても多くの観光客を誘致するには至らず、95年に閉鎖しました。ホテル閉鎖の経験はこの上なく寂しいものの、今回それを上回る寂しさを味わいました。
右の写真が今回20年ぶりに訪れて、眼前に広がった景色です。噂では聞いていたものの、誰もいません。
ゴルフコースも含めれば東京ドーム以上の広さだったリゾートが、建物はなく、大草原になっており、足を踏み入れる事も出来ません。かろうじて悪戯書きをされた看板は残っていましたが、働いていたホテルが何もなくなっている状態を見て、腰が抜けそうになりました。
辛いのは、その夜からそこで一緒に働いた人達、上司、お客様、さらにはマカハの街の銀行員や、スーパーマーケットのおばさん達を思い出し、どうしているのかを考え、眠れない夜が多くなりました。
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鈴木 (土曜日, 23 11月 2019 13:33)
右が90年代で、左が現在開発したリゾートかと思いましたが、チバさんが左は若いので逆だと考え直しました。現在のワイキキの開発状況からは、想像し難い風景です、
兼武 (土曜日, 23 11月 2019 15:33)
昔、チバさんが帰国した時に浦島太郎になった気分だと言っていた気がします。リゾートから戻って東京が、バブル後に不景気になった時です。このリゾートが、草原になって違う意味で、浦島気分ですね。
久野 (土曜日, 23 11月 2019 18:18)
右の写真の現在の野原に行ってみたいです。綺麗な青空と山並みがダイナミックで素晴らしいと思います。ここにリゾートを作る会社や、団体はいつかまた現れるのではないでしょうか。
遠山 (日曜日, 24 11月 2019 14:28)
一人暮らししている時には、周りの人達のちょっとした気遣いが、本当にありがとうものです。何十年ぶりかに会いたくもなりますが、必ずしもハッピーな現実にはなりません。それもまた辛いものです。