この教授にはかなわない

ラジオの人生相談でおなじみの、加藤泰三先生と今井通子さんの対談セミナーに参加しました。

加藤先生は80歳を越える年齢ではありますが、日本の心理学では権威であり、この方以上の心理学知識、人生相談、カウンセリングのテクニックを持ち合わせる人物は、思い浮かびません。

 

毎日午前11時に放送されている人生相談は、ニッポン放送の最古で最長の番組ですが、加藤先生は50年以上もこの番組に携わっているそうです。一度はこの番組を聴いたことはあると思いますが、加藤先生の悩み相談をする方への分析、うそを見抜く技、的確なアドバイスと、それを裏付ける学術的根拠を出されると、ひれ伏してしまいたくなります。

 

加藤先生によれば、人間の悩みは旧約聖書に出てくる2000年以上前と現在の2019年と内容は似通っており、それは人間同士が相対する、人間関係によるものなのです。悩みは全て人間関係に基があり、その解決には自分自身を知り、相手との距離感を相手によって作ることが出来れば、糸口がつかめるとの理論を分かり易く説明されます。

多くの人は悩みを抱える場合、近い関係の人達との関係、親、子、配偶者、職場の同僚、近所に住む人たち、との関係をうまくいってない場合、それを認めようとしない傾向にあり、それを認めない限り、トラブルを乗り越える事は出来ないとも言われます。

 

とてもいいお話を聞けたと感激するのですが、頭のよくない自分はすぐに忘れてしまいます。「加藤先生は凄いな」という事だけは強烈に残りますが、「それをわかりやすく教えてくれ!」と言われてきちんと説明できるのも加藤先生だけかもしれません。

 

司会の方から、最後に一言を求められた先生は,

Never too late to be happy!  (幸せをつかむのに、遅すぎる事はない)

と残されました。インパクト強いです。

 

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コメント: 5
  • #1

    田辺 (月曜日, 17 6月 2019 17:32)

    テレフォン人生相談は、浪人時によく聞いてました。加藤先生は辞書のように、偉人の名言を出してくるのが、驚きでした。

  • #2

    遠山 (月曜日, 17 6月 2019 19:54)

    心理学上、セミナーを受けて内容を具体的に思い出せないけど、良かったと思うのは効力があるそうで、逆に内容をあれこれ挙げられる事は、つくろっており本当に内容を理解しているのではなく、自身を良く見せようとすることに気が向いている証拠です。千葉さんが加藤先生に陶酔しているのは、よくわかります。

  • #3

    三田 (火曜日, 18 6月 2019 14:18)

    今井通子さんの、相手を思いやるカウンセリングもとても勉強になります。
    ラジオ放送でも、相談員の先生と逆の意見を、相談者に提供できるパーソナリティは今井先生だけです。
    加藤先生とのタッグは最強で、この放送が長く支持されている理由がわかります。

  • #4

    遠山 (水曜日, 19 6月 2019 13:41)

    近親者との関係、職場の近しい人たちとうまくいかないと相談出来るカウンセラーはなかなかいませんね。
    確かにそこまで認めて相談出来れば、違った生き方を出来るのかもしれません。

  • #5

    川田 (水曜日, 19 6月 2019 15:46)

    先日ラジオで加藤先生が、表の課題の裏に隠された課題があり、これを認めれば問題解決の糸口になる。と決めゼリフをおっしゃっていました。人を憎む相談者に虐待の過去を告白された後でしたが、さすがだと思いました。