ラングドン教授とトムハンクス

トムハンクス主演、ラングドン教授シリーズ3作目の「インフェルノ」DVDで見直して、感激してしまいました。「ダビンチコード」「天使と悪魔」どれも甲乙つけがたいのですが、映画としてはこのインフェルノが一番だと思われます。

 

イタリアフィレンツェの美術館にある、ダンテのデスマスクの裏にある暗号をたどって、ダンテが死んだベニスにその秘密を追いかけて、主演の2人も追われてたどり着きます。

このシリーズの魅力は、サスペンスでありながら実際にその場所を旅しているような世界に運んでくれる事です。

 

前半は登場人物の皆が何者かわからないまま、追いかけあいが始まり、次第にそれぞれの素性が観客に説明され、そこからが、なぜこのハーバード大学教授の役をトムハンクスに配役した意味が納得出来ます。知識豊富な大学教授にも弱みがあり、独自のヒューマニズムを持ち合わせている、ロマンがトムハンクスが演じる人柄に表れています。

 

ラストの地下水道路施設、クラッシック音楽コンサートでのテロ場面の色合いの美しさも素晴らしいです。

ところどころで、イタリア語会話がいい効果音になっており、「全人類の滅亡を救うため、一部の人達を消さなければならない。」という宗教テロの理屈もしっかり描いています。

ディスニー時計を小道具としてうまく使った演出は、原作にはないものです。

ロン・ハワード監督、素晴らしいです。  ☆☆☆☆

 

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    本田 (火曜日, 28 5月 2019 12:28)

    今やアカデミー協会の重鎮のトムハンクス、キャメロンディアスなんかとコメディー映画撮ってた時代には、こんな大型俳優になると予想もしませんでした、果てはハーバード大学教授が当たり役となり、4作目が制作中らしいです。
    インフェルノ見てみます。

  • #2

    伴井 (木曜日, 30 5月 2019 11:57)

    フィレンツェ、ベニス、そしてイスタンブール、豪華ですね。ヨーロッパの観光地はほとんどが宗教的に重要な意味を持っており、その意味合いが謎に包まれている場所も多いのですね。そこに目を付けたダンブラウンの推理小説は、既に設定だけで勝利していると思います。